メトロイドシリーズ最新作 メトロイドドレッド レビュー
お久しぶりです、白銀です。
レビュー記事が続きますが、今回はタイトルにもある通り、「メトロイドドレッド」を一通り遊び終わったので、個人的なレビューを書き連ねていきます。
今回の記事に関しては、ネタバレ薄め(ストーリーの根幹の部分等は書きません)なので、まだ未プレイだという方でも基本問題ない範囲でいこうかと思います。
まぁネタバレの範囲って人によって違うので一概には言えない気はしますが・・・。
1.本作について
本作は、2021年10月8日に、Nintendo switchから発売された、横スクロール型探索アクションゲーム、メトロイドシリーズの新作となります。
シリーズはやったことなくても、スマブラで出演したりもしているので、主人公のサムスは知っている、という人も多いのではないでしょうか。
そもそもメトロイドシリーズは、一人称視点のプライムシリーズ
そしてゲームボーイで発売された初代メトロイドから続く本作のようなスタイルの系統で分かれており、本作は後者のシリーズの続編という形です。
2.ストーリー、作風、キャラ(キャラデザ)
メトロイドシリーズは時系列がちゃんとあるのですが、ゲームボーイアドバンスで発売されたメトロイドフュージョンから先の話は展開されておらず、本作でついにその続きのストーリーが語られました。
こちらがフュージョンです。よく言われているドレッドが19年ぶりの新作というのはこれの発売以降はリメイク作品等しか出ていなかった為となります。
後述するサムスの見た目にも大きく関わるので、ストーリー的には結構転換期というか重要な位置づけじゃないかと個人的には思います。ゲーム自体も面白かったですしね!
こちらがスマブラ等でよく目にする、馴染みあるオレンジをメインとしたカラーのサムスですね(こちらはサムスリターンズというリメイク作品のものなので微妙にデザインは違いますが)
では本作のキービジュアル、パッケージがこちら
御覧の通り、サムスの見た目がフュージョンのパッケージと似た水色を貴重としたデザインに変わっていますが、フュージョンでサムスがこうなった経緯については本編冒頭でも語られる為割愛します。
禍々しい背景も含め、ドレッドの意味する「恐れ、恐怖」と良い感じにマッチした雰囲気ですね。
基本的に主人公のサムスが孤独な探索と戦闘を繰り返していく感じの作風なので、あまり登場人物等が色々出る作品ではないのですが、今回のキーとなるのはやはりこちら
バイオハザードで言うネメシスやフリーホラーゲームの青鬼、等々のような、所謂追跡者枠「E.M.M.I(エミー)」です。
キービジュアルの背景にも居るこのロボットは基本一切の攻撃が通用せず、捕まれば即死、という都合上、特定のエリアを徘徊しているこのエミーからの追撃をあらゆる手段を使って振り切って攻略していく形となります。前作フュージョンにも同じように追跡者枠の敵が居て、人気だったのか再度このシステムを採用したのかもしれませんね。
前作でもそうでしたが、なかなか手に汗握る緊張感があるので、良いシステム、演出だと思います。
このシリーズは最近のゲームにはよくある会話シーン等がほぼ無く、今作も割と難易度高めな硬派なゲームなので例にならってそうなるのかと思いきや、要所でフルボイスムービーが流れたりします。
本当に大事な所しか流れない為、ゲーム自体のテンポを悪くせず、良い具合に感情移入というか没入感が増すので絶妙だなぁと感心しました。
この演出は、Wiiで発売された「メトロイドアザーM」という作品が、どちらかと言うとそういうストーリー面に力を入れた作品だと聞いているので(残念ながら筆者はこれだけシリーズ未プレイ)、アクション重視の旧作テイストに、アザーMの作風を盛り込んだ良いとこどりなバランスなのか、という印象を受けました。
また、最新作で時系列も最新・・・と聞くとシリーズ未プレイお断りなイメージがついてしまいますが、フュージョンの話のくだりで軽く前述したように、これまでの経緯と、今回の冒険に至るまでをゲーム開始時のムービーで簡潔かつ綺麗に纏めて語ってくれるので、古参ファンには嬉しく、新規の方も置いていかれる事無くといった配慮もされており、上手く作られているなと感じました。
ここでは語りませんが、サムスの、ひいてはメトロイドシリーズにおいてかなり重要というか、真実が語られる事になるので、シリーズファンはきっと声を上げる展開が待っていると思います(実際筆者も色々驚愕したり納得したりと揺さぶられました)
3.システム、戦闘、謎解き
・システム
基本的に操作感やシステムは従来のシリーズ通りシンプルで、複雑で理解できない!といった事は起きにくい設計になっており、アクションまわりや新規に入手した能力の使い方等も説明が親切に出るので、ゲームをしばらくやっていけばシリーズ初めての方でも問題なくプレイできると思います。
一見難しそうに思えるメレーカウンターも、ゲームの冒頭にチュートリアルがあり、カウンター可能な攻撃が来るときは必ず大きな音と白い発光が出るので、勿論リスクはあるもののそこまで難しい部類ではないと思います(やりにくい相手ならそもそも無理に狙わなくても良いですし)
こちらがメレーカウンター。決めた時はザコ相手なら必ず一撃で倒せるし、専用演出が入ってなかなか気持ちいい。
また、これを決めると回復や弾薬を沢山貰えるので、一気に補給もできます。
そのせいか過去作に比べると割と潤沢に補給ができるので、キツい状態で探索を続けなければならない、といった状態にはなりにくかったりします。
一点だけちょっと不親切な所をあげるとするなら、一部の能力に特殊なテクニックがあり、それを駆使しないとアイテム100%回収クリアを目指す際には厳しい上に気付きにくいかなという点でしょうか(特にシリーズ初プレイだと余計に)
・戦闘
戦闘面に関しては、死にゲーと言われる本作ですが実は通常のザコ戦おいてはそこまで難しいものではなく、大半は前述したE.M.M.Iによる事故だと思われます。(実際筆者がそうでした。ハードモードだと話が変わりますが)
特に後半能力が揃ってくると、半無双状態と言っても過言ではない事になるという・・・特にスクリューアタック。
ボスについても、どちらかというとアクションの難しさというよりはギミックをどう解くか、といったものが多く、攻略方法がわかれば割となんとかなったりします。一部結構強いのも居るには居ますが。
この最初のボスとか正にそう。
また本作は死にゲーと言われつつもやられてしまう事にほぼデメリットがありません。例えば、セーブせずに結構ガンガン進めていて、急に事故ってやられたとしても、オートセーブが行われているのか、かなり直前のエリアから再開になったりします。
特にE.M.M.Iが居るエリアに関しては顕著で、エリアに自分が最初に踏み込んだ場所から再開になるので、割と気軽に再挑戦できます。
まぁそれでも理不尽な事故が何度も繰り返されて あああああ!!! となる所もありますが・・・。
・謎解き
戦闘も勿論ですが、現在持てる能力を全て駆使して、探索やギミックをこなしていくのがこのメトロイドシリーズの醍醐味だと思っています。
本作も例に漏れず、
探索を進める→進めない所が出たら一旦スルー、別を探索→新たな能力を獲得後再度訪れてそこの探索を進める事ができる
といった流れが基本で、行き詰まったらマップを開いてまだ探索が十全じゃないエリアや、獲得したばかりの能力を使えば開拓できる所へ行けば、凄く広大なマップながらなんだかんだ自然と攻略が進むので、この辺は本当に上手く組まれていると思います。
4.総評
・良かった点
適度な難易度の戦闘、能力を手にする度に広がっていく探索範囲、安定のBGMの良さ、シリーズファンでも新規でも楽しめる没入感&迫力あるシナリオカットシーン・・・全体的に2Dアクションゲームとして非常に良い仕上がりになっていて、海外人気も高いメトロイドシリーズ最新作の名に恥じない素晴らしいゲームだったと思います。
死にゲーと言われる所以ともなったであろう追跡者枠のE.M.M.Iも、かなりの緊張感を演出してくれて、良いスパイスになっていると思います。
ここで、カービィやスマブラの生みの親である、桜井さんという方の言葉を引用しますが・・・
ゲームも、プレイヤーにわざとストレスを与えてそれを解消することで快感に変えるという(ヘンな?)構造を持っています。なんでも考え方次第。他業種では味わいがたい仕事ができて、幸せだと思ってますよ。
— 桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai) 2011年4月23日
この言葉をこのゲームは本当に上手く体現していて、くやしい!もう一回だ! を、何度も繰り返し、達成できた時の嬉しさが倍増する・・・本当に良いゲームの構造してるんだなぁと。
・悪かった点
正直言うとあまり思いあたらないのですが、強いて言うなら、価格でしょうか。
定価で買うと7千円後半するのですが、普通に難易度ノーマルでシナリオをクリアするだけだと、筆者がのんびり初見でやっていても8時間くらいでクリアできてしまい、回収率100%クリアもそこから+3時間くらいの約11時間で終えてしまう事ができてしまうので(回収方法がどうしてもわからない所は少し攻略記事を見たりはしましたが)、「とりあえず本筋クリアさえできれば満足、あまりやりこみ要素はやらない」といったプレイスタイルの方には、少しコストパフォーマンスが悪いかもしれません。
逆を言えばやり込み要素はハードモードやスピードクリアによるエンディングリワード回収要素もあるので、やり込みたい人にはその面もあまり気にならないと思います。ゲーム自体のクオリティも非常に高いので・・・。
・終わりに
以上ですかね、☆5で表すなら・・・「☆4.5」といった所でしょうか。
非常に良いゲームでしたし、メトロイドファンでもあるので気持ちは☆5つけても良いのですが、甘口すぎるのもどうかなというのと、最近やったゲームで☆5相当のものがあったので、とりあえずこんな評価に落ち着かせたいと思います。普通に人に勧められる素晴らしいゲームでした。ありがとう任天堂・・・。
それでは今回はこのあたりで。また次回の記事でお会いしましょう!
・・・待ってるよ、メトロイドプライム4・・・。
ゼルダの伝説スカイウォードソードHD 解説、感想とレビュー
皆さんおはこんばんにちは、白銀です。
今回、先月の16日にswitchで発売したゼルダの伝説スカイウォードソードのHD版の、個人的な感想と評価を書き連ねていきたいと思います。ネタバレ要素も含んでいますので、そこを避けたい方は、最初の本作についてと、最後の総評だけ読んでいただいた方が良いかと思われます。ネタバレ大丈夫な方、プレイ済みな方はそのまま良ければ読んでいただけると幸いです。
1.本作について
元々本作は、今から10年前の2011年11月に、Wiiで発売されたもののHDリマスターとなります。
キービジュアル、パッケージとしてはこんな感じですね。良い感じに世界観とマッチしたデザインになってて自分は好きです。
自分がプレイ前に下調べした際にはゼルダファン、また発売当時プレイされた方々からは、なかなか高い評価を誇っている印象の本作ですが、当時Wii版では、進行不能になる致命的なバグがあるとの話があったりと、色々あって結局手を出さずにいたので、今回が初プレイとなりました。
何故わざわざこんな前置きをしたのかと言いますと、細かい点は後述しますが、「本作は10年も前に作られたゲーム」であるという前提でプレイした方が良いと思います。
当時からすると本作も大作ではあるのですが、どうしても名作と名高いブレスオブザワイルドと比較されがちなので・・・。
まず前提として、ブレスオブザワイルドと違って、オープンワールドではなく、「フィールドは広く寄り道はできるが、基本本筋に沿って進む形式で攻略順は決まっている」、所謂「旧来のゼルダ」といった感じです。同じゼルダシリーズとはいえ、割と別物ですね。
がんばりゲージ(スタミナのようなもの)、地形へのつかまり登り、パラセールでの降下等、この作品で培われたものがブラッシュアップされて、次の作品に繋がったと考えると、粗削りな所があるのも納得いくかもしれません。
2.ストーリー、世界観、キャラ(キャラデザ)
・あらすじ
空に浮かぶ島「スカイロフト」に住む騎士見習いのリンクは、島のガキ大将的な存在のバドとその子分に邪魔を受けつつも、騎士試験に合格し、無事幼馴染のゼルダからその証を受けます。
その後、ロフトバード(島に住む人はこの大きな鳥が一羽相棒のような形で存在し、生活を共にしています)に乗ってゼルダと散歩(飛?)していると、突如異常な黒い竜巻が発生し、ゼルダは雲の下へと消えてしまいます。
リンクはその夜、女神像に隠されていた剣と、その剣に宿る精霊ファイに出会い、雲海の下に広がる大地へと降りゼルダを探す冒険が始まります。
・世界観
メインの冒険の舞台となる大地には、大きく分けて3つ、豊かな自然に囲まれた肥沃な土地フィローネ。
かつては海が広がっていたが、急速な砂漠化が進んでしまったラネール。
そして火山を中心に険しい地形が続くオルディン。
ここと故郷の大空を行き来しつつ物語は進んでいきます。
最初はゼルダを救う為に動くだけでしたが、その過程でリンクとゼルダは判明していく自分達の使命の為、その身を投じていく事になっていきます。
ゼルダシリーズには時系列があり、本作はマスターソード誕生秘話、ゼルダの伝説原初の物語にあたるため、話を進めて行くと、シリーズ経験者(特に時オカ等昔の作品)なら感情を動かされる展開へと繋がっていきます。特に後半は自分も感嘆するような展開が続いて、そこが個人的な評価を上げる一因にもなりました。
簡潔にこのような世界観になった経緯を纏めると、女神による世界創造→あらゆる願いを叶える万能の力が存在し、その力を欲した魔族と、それを悪用させたくない女神陣営との争いがおきる→脆弱な人間を守るため女神は人類ごと大地の一部を空に上げ、雲海(結界)で大地と隔絶、そして魔族の長を封印し、女神はその身にかえて戦いは終結。という形になります。
・キャラ(キャラデザ)
今作、キービジュアルだけ見ると、旧作の時のオカリナやトワイライトプリンセスのようなリアルな感じだと思うのですが、実際プレイしてみると、リアルと柔らかいデフォアニメタッチの中間のような雰囲気になっています。
この画像だと割とマシな感じに見えるのですが・・・正直言うと、一応イケメン枠、美人枠のリンクやゼルダでさえ、初見は濃いキャラデザに感じてしまいました。
この作品から少し手前に出たダークな雰囲気だったトワイライトプリンセスや、トゥーンリンク(ネコ目のアニメ調)メインの作品と差別化を計った風に見受けられるのですが、街の人といいモンスターデザインといい、良く言えばポップな感じとリアルの掛け合わせ、悪く言うと濃い、直球で言ってしまうとちょっとキモいまであるというか・・・まぁ慣れてくると味があっていいのかなとも思えてきましたが。
登場人物全部だとキリがないので、個人的にピックアップしたいメインの人物だけ挙げようと思います。
・リンク(プレイの際名前変更可能)
言わずと知れたゼルダシリーズの主人公。前述したとおり、騎士になりたてにもかかわらず未踏の大地に旅立ち、大きな使命が待ち受ける事になります。
キャラデザの事についてふれた時は濃いとかちょっと良い言い回しはできなかったが、このタッチのおかげか結構シーンによって豊かな表情の変化をしっかりと見せ、基本喋らないのに結構リンクの感情の動きが伝わってくる所はとても良い所だと思えました。
基本は明るく、人の良い笑みを会話でよくするだけでなく、結構会話の選択肢もおちゃらけた風なのが出てきたり。
またゼルダに対してだけでなく結構人を気遣うシーンもみられ、勇者に相応しい勇ましさと優しさを兼ね備えた人物。冒頭自分に嫌がらせをしてきたバドや、態度が悪い相手にも好意的に接する(ように見受けられる)
元々リンクは昔から思い入れのあるキャラではありましたが、今作では人間臭い所が各所に感じられ、親しみを持てる良い存在に確立されていました。
・ゼルダ
こちらもシリーズおなじみヒロイン・・・というかもう一人の主人公。
姫という立場で出てくる事が多いが、そもそもまだ国の概念というものが無いのもあり、立場的にはリンクの幼馴染みで、通う騎士学校の校長の娘。
淑やかなキャラかとおもいきや、空を飛ぶ訓練を怠るリンクを𠮟りつけたり(しかもいさめる校長すらタジタジになるくらい)、何かとリンクに嫌がらせをしてくる自分よりかなり体格のいいバドに取り巻きが居る中真っ向から詰め寄ったりと、寧ろかなりアグレッシブな娘。
物語の序盤で普通ではない竜巻に襲われるが、後述するファイのおかげで生きている事が早期に判明し、リンクとは別で自らに課せられた使命の為奔走します。
ゲームタイトルになっている程なので毎回かなり重要な位置づけですが、話の終盤において、ゼルダシリーズの根幹を為す事情が判明するので、プレイしていて思わずそのシーンでは声をあげてしまった程でした。
結構空気になりがちな印象がありますが、本作においてはもう一人の主人公と言って差し支えない活躍をしていたと思います。
割とシリーズをやっていると目にするであろう、騎士と姫を彷彿とさせるカット。個人的にこの二人のやりとりでこの手のシーンはホント好き。
・ファイ
リンクのスカイロフトの女神像内の祠に収められた、女神の剣に宿る精霊。
使命を果たすべく動くリンクを導き、手助けしてくれる、リンクにとってロフトバードと共にもう一人の相棒となります。
感情が無く、機械的に物事を判断し、状況を推察する時にほぼ毎回「〇〇である可能性〇〇%です」といった表現をする。ちょっとネタに感じるのは自分だけか。
前述したように、本作はマスターソード誕生秘話でもあるので、後に続く勇者の系譜を全て見届ける存在であり、それも加味した上で終盤の展開がかなり心に来るものがあった。特にラストシーンあたりはゼルダファン必見。
・バド
ここに来てさっきから幾度も言っていたガキ大将的なキャラをピックアップ??
と思われるかもしれないが、個人的には本作で一番好きなキャラです!いやほんとに。
前述したように、冒頭ではリンクの騎士試験を邪魔してきたり、ゼルダの態度から察するに本編開始前の今までも度々子分を引き連れてはリンクに嫌がらせをしてきたであろう、よくいる感じの子悪党的キャラ。
リンクを敵視している理由もわかりやすく、ゼルダに想いを寄せている為、親しくしているリンクが気に入らないといった所。
正直この辺の流れだけだとただの嫌な奴ですが、ゼルダが行方不明になった際には落ち込んでしまい、部屋から一切出てこなくなるなど繊細な面もあり、冒険を進めていると、ある時突然無理矢理大地に降下するリンクにしがみつき、リンクとゼルダに次いで三番目に大地に降り立つ人間となります(正確には4番目?)
「ゼルダを助けるのはお前じゃなく俺だ!」と息巻いて大胆な行動に出たりもしますが、使命に運命づけられた勇者とは違い、色々とあった結果力不足に嘆く事に。
しかし、リンクを導く存在の大地に居た老婆が、嘆くバドにお主にはお主のやれる事があると諭し、バドはある才能が自分にある事に気づき、リンクの手助けをしてくれるようになります。
実際バドの助けがなければ危なかったような時が幾度もあり、話が進むにつれて株が爆上がりしました・・・。
冷静に、惚れた女の為と危険を冒して奈落の底の未踏の地に身を投げ、自分の無力さを痛感しつつも、その後は故郷を捨てる覚悟で恋敵のサポートに徹し、普通なら震えあがるようなバケモノ相手にも命をはってリンクを助け、刺客相手にも丸腰で盾となって立ちはだかり、複雑な気持ちはあれどリンクに後は託す。
あまりにも、漢。マジでカッコイイやつだった・・・。
名シーンの一つ。ここ以外でもかなりアツい場面があるので、是非目にしてほしい!まぁこれほんとクライマックスだけど・・・。
他にも重要なキャラは居ますが、この辺りで留めておこうと思います。是非まだ未プレイの方は、自分の目で見届けていただきたい。特にバドの勇姿。
3.アクション、謎解き
さて、ストーリーの面について色々語ってきましたが、ゼルダと言えば、剣や盾、多彩な道具を用いた戦闘、ダンジョンの攻略にギミックを解いたりといったのが醍醐味です。今度はそちらについて思った事を述べていきます。
・戦闘、操作面
最初あたりに述べた通り、今作はWii版のリマスターである為、少し独特な操作になっており、そこが特徴でもあり「最大の欠点」でもあると思っています。
操作モードが2種類あり、Joyコンを持って実際にコントローラーを振ったりしてやる方と、普通のゲームのようにボタンやキー操作のみでやるパターンがあります。
自分はPROコントローラーでやりたかったので後者の方でやったのですが、これが操作性の悪さに繋がったかもしれないので、Joyコンならもしかしたら違ったかもしれません。
まず、攻撃の際剣を振る操作が、本来コントローラーを振る所を右スティックを素早く入力して行います。要は剣がコントローラーと連動して動く所がスティックに置き換わった感じですね。
剣を傾ける、「動かす」のと、剣を攻撃の為「振る」の境目が絶妙で、連続で攻撃したい時などに思うようにできない事がしばしばあり、自分が下手なのもあるかもしれませんが、結局最後までその点はもどかしく感じました。
また、そこに攻撃が割り当てられている都合上、視点を動かすにも「Lボタンを押しながら右スティック」か、ゼルダ特有のロックオンアクションのZLを押す事による正面を向く必要があり、しかも「視点を動かしながらダッシュ等の複合操作ができない」という点は、なかなか痒い所に手が届かない感というか・・・(ちなみにデフォのカメラ速度がめちゃくちゃ遅いので、アクションゲームに慣れた方は「とてもはやい」くらいを推奨)
上の画像のような構成となっており、画面自体はごちゃついてはいないのですが、アイテムやポーチを開く際にクイックメニュー的な物が出てきて、それも右スティックで選択して切り替えていくのですが、それも戦闘中咄嗟にやろうとするとやりにくさを感じてストレス要素でした(ボタン長押ししてスティックを切り替え先に傾けたままボタン解除)
盾に関しても、左スティック押し込みで盾を突き出し、その瞬間に敵の攻撃を弾く、所謂パリィ判定があり、それが終わると攻撃等しなければ盾を構え続け、耐久を減らしつつ攻撃を防げます。
とはいえ、難しそうに思えるパリィが、発生も早く持続も長く、成立するとほぼ確定で相手の動きが大きく止まり、耐久も減らないのであまりに強く、念のため盾の強化はしていましたが、「これホントに強化必要か?」と途中で感じる程。
敵自体も、剣を振るシステムのせいか、相手のガードや武器を構えている方向を見て「正しい方向から剣を振り、相手の攻撃は見てからパリィ連打」で大抵完封できてしまい、後半までは正直アクションゲームに慣れた方は物足りなさを感じるレベルかもしれません。ボスですら弱すぎて困惑するレベルも中には・・・。
回復も普通にやっていれば豊富にあり、要所で準備や工夫しつつ慎重にやれば、死ぬ事はほぼ無い難易度に思えました(後半は苦戦する場面も勿論ありましたが)
一応本編クリア後に高難易度の辛口モードで二周目を開始できる要素があるので、やりこみたい方はそちらを遊んでみるといいかもしれません。
・ダンジョン攻略、謎解き
ゼルダの醍醐味の一つである、ダンジョン攻略やフィールドにおけるギミック攻略。
こちらは、最初のうちは子供向けのパズルをやらされているようで微妙な気分になることもありましたが、だんだんと要所でしっかりと探索や観察、ひらめきが大事になってくるといった、良い意味で「ゼルダらしい」ギミックを解いていく面白さが発揮されてきます。
そのエリアで手に入る新たな装備を駆使すれば必ず進めるようになっているので、特に中盤~終盤はやっていて「あー、なるほどね!」となる仕掛けになっていたりもして、考えながら攻略するのが楽しい設計になってます。特にラストダンジョンは構成そのものが個人的にかなり面白いと感じました。
4.総評
結論から言いますと、『ストーリーも良く、ライトに楽しむなら良作、遊びごたえが欲しいなら今一歩。しかしゼルダ好きならプレイして損無し』といった感じでしょうか。
前述したようにストーリーはよくできており、良いキャラも揃っているので、特にゼルダ好きな人ならば感動する展開で、王道な流れなのでシリーズ初の人にも入りやすいと思います。
難易度に関しては、アクションゲームが苦手な人や、アクションはやりたいけどライトに楽しみたい人には調度良いくらいの調整ですが、硬派なゲームをよくやる人には物足りなさを感じる可能性があるので、一長一短といった所でしょうか。
やはり一番足を引っ張るのはボタン操作時における操作性でしょう。自分は割と難しめなゲームもやるので、アクションゲームをやる際は慣れれば大抵大丈夫な自信は少なからずあったのですが、まさか最後の最後まで微妙にストレスを感じるとは思いませんでした・・・。
☆5評価でつけるとしたら、ストーリーが凄く良かったのと久しぶりにゼルダに触れられた、ゼルダらしさを感じられたから☆4と言いたい所ですが、序盤~中盤で少しダレたのと操作面でのマイナス点も加味して・・・
『☆3.5』くらいの評価ですかね、ちょっと辛口気味ですが・・・3.7あっていいかもしれない絶妙な感じ。
以上、『ゼルダの伝説スカイウォードソードHD』の個人的な評価でした。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
このレビューがゲームプレイの参考になれば幸いです!感想や意見など、Twitterやここでコメントして貰えると幸いです。
それでは今回はこの辺で、また次回の記事でお会いしましょう。
思いついたら行動、簡単なようで難しい
ごあいさつ
どうもこんにちはこんばんは、白銀と申します。この暑い中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
自分はしんどいながらもゆるゆると生きております。
Twitterだと文字数の都合だったり、交流メインで使っている事もありと、色々考えた末、色々自分の思う事を書き連ねたいならと、ブログを始めてみる事にしました。
元々mixiからSNSはやっていた事もあり、なんだかんだあそこの日記機能は好きだったので、不定期になりますが続くかなと思ってます。多分。
今やっていることとブログの趣旨
一応プロフにはまとめておりますが、主に自分の趣味であるゲーム、映画、アニメ等の感想や考察、評価に始まり、カフェや旅、おでかけの際の日記とかを書いていこうと思っております。
今現在やっているものとしては・・・
ゲーム
EXVSMBON・ギルティギアストライヴ・デッドバイデイライト・原神・ゼルダの伝説スカイウォードソードHD・アイドルマスターシャイニーカラーズ・ブルーアーカイブ・うたわれるものロストフラグ
視聴中アニメ
僕のヒーローアカデミア5期・小林さんちのメイドラゴンS・ひぐらしのなく頃に卒・転生したらスライムだった件二期
視聴予定アニメ
白い砂のアクアトープ・ゲッターロボアーク・彼女もカノジョ
この辺でしょうか。ここあたりから書くかもしれないし書かないかもしれない。
おわりに
自分を知ってる人も知らない人も、暇つぶしに読んでくれたり、コメントをくれると主が嬉しくなります。それだけで特典は何もありません、残念ですが・・・。
twitter.comこちら自分の日常アカになります。もう一個以前YouTubeで配信してた時に使っているものがありますが、最近活動できていないので、もっぱらこっちでちょくちょくツイートしてます。もし自分と交流してくれる寛大な方がおられましたら、よろしくお願いします。
それでは今回はこの辺で。何かと大変な昨今ですが、皆さんどうぞお身体にはお気をつけて、次回の記事でお会いしましょう。